
中国メイク:歴史とポイント、そして現代の魅力
一:中国メイクとは?
中国メイク(中国メイクアップ)は、古代中国の美意識を受け継ぎながら、現代のトレンドに融合したメイクスタイルです。華やかで洗練された印象を与えるのが特徴で、特に目元やリップのメイクが強調される傾向があります。最近では「中国コスメ」の人気が高まり、中国メイクへの関心も一層高まっています。

二.歴史上の中国メイク
2.1 中国メイクの歴史を遡る
最も古い中国メイクの記録は、北宋時代の『太平御覧』に見られます。五代十国時代、宋の武帝の娘である寿陽姫が梅の木の下を散策していた際、一輪の梅の花が偶然にも姫の眉間に落ちました。その花は3日間そのまま残り、周囲の女性たちはその美しさに魅了され、こぞって真似をしたと言われています。これが「梅花メイク」の始まりです。
梅花メイクのほかにも、桃花メイク、斜紅メイク、白メイク、赭面メイク、鵝黄メイク、面魇メイクなど、さまざまなスタイルが存在しました。特にポイントメイクとして、古代中国の人々は多種多様な眉メイクやリップメイクを生み出し、独自の美意識を表現していました。
2.2 古代中国メイクの特徴
眉の特徴
歴史を振り返ると、唐の時代にはさまざまな眉の形が存在していましたが、主流となったのは細く長い眉でした。 中国の古典詩詞では、美しい眉を「娥眉(がび)」や「遠山黛(えんざんたい)」と称賛することが多く、これらの眉の形も細長い特徴を持っています。



アイメイクの特徴
古代中国では、アイメイクよりも眉メイクが重視されていたため、まぶたのメイクにはあまり力を入れていませんでした。 代わりに、唇に使用する胭脂(えんじ)が広く活用され、目の下の頬にも塗られていました。そのため、アイメイクは目の下を中心に仕上げるのが一般的で、このカラーが顔のラインを和らげる効果を持っていました。




唇の特徴
歴史上、中国にはさまざまなリップメイクのスタイルがありましたが、色よりも形が重視されていました。 特に、小さくて愛らしい唇の形が人気で、唇の輪郭を覆うように描き、コンパクトに仕上げることで、まるでさくらんぼのような可憐なリップを演出していました。


三.中国メイクの特徴とやり方
3.1 古代中国メイクの特徴
- ビビッドなリップカラー
- 漆黒でシャープなアイライン
- 個性あふれるアーチ眉
しかし、中国メイクは単なるトレンドではなく、歴史に根差した美の文化です。欧米メイクと比較すると、以下のような違いが見られます。
欧米メイク |
中国メイク |
アイメイク重視 |
眉メイク重視 |
立体的なコントゥア |
平面的な装飾 |
大胆なリップ |
さくらんぼのような小さな口元 |
3.2花西子が考える「本物の中国メイク」
花西子は、中国の美の可能性を探求し、伝統と現代の融合を追求しています。特に宋代の文化・美学を研究し、歴史を超えて受け継がれるメイク技法を再発見しました。その中でも、以下の3つが「本物の中国メイク」の象徴です。
✅ 細長眉:韓国の「平行眉」や欧米のシャープな眉とは異なり、穏やかで自信に満ちた印象を与える細長い眉。
✅ 眼下彩:古代中国で使われていた胭脂(紅)を目の下に応用した柔らかいアイメイク。顔の印象を優しく整える。
✅ 点珠唇:さくらんぼのように小さくて愛らしい上品なリップメイク。
3.3 中国メイクのやり方
アイブロウ編ー細長眉
短い眉はこめかみが広く見え、顔全体のバランスを崩してしまうことがあります。また、太い眉は重く、野暮ったい印象になりがちです。
そこで、中国メイクでは細くて長い眉(細長眉)を特徴のひとつとしています。細長眉は、顔をすっきり見せるだけでなく、優雅で洗練された印象を与えます。
短い眉と太い眉


細長眉


眉の長さ:
- 眉頭:鼻の内側(鼻頭に近い部分)から目頭を結んだラインの延長上
- 眉山:鼻の外側から瞳の外側を結んだラインの延長上
- 眉尻:鼻の外側から目尻を結んだラインの延長上
眉の幅:
- 目安は長さの約1/7
- 眉毛をすく(余分な毛を処理して形を整える)
- 眉底のラインを描く(眉の下側にガイドラインを作る)
- 眉山から眉尻までのラインを描く(スッと流れるようなラインを意識)
- 斜め下向きに毛を描き足す(毛流れを自然に)
- ブラシでぼかしてなじませる(ふんわりと仕上げる)
細長眉の魅力:
- 細い形 → 柔らかく女性らしい印象に
-
長いライン → 立体感を生み出し、顔をすっきりと見せる
アイメイク編ー眼下彩
東アジア人の目の特徴にフィット
- 欧米人に比べ、東アジア人は目の周りに脂肪が多いため、まぶたに濃い色を重ねると腫れぼったく、重たい印象になりがち。
- 目の下や頬骨の上に色を入れることで、自然で軽やかなアイメイクが完成し、顔全体のバランスを整える。
眼下彩のメリット
- 目元がすっきりと明るくなる
- 顔全体が柔らかく、優しい印象に
- 自然な血色感で生気のある目元を演出
まぶたの上の色が重ねすぎる場合


眼下彩


色をつける位置:
目の下をメインに色をつけ、目の上は軽く色をのせることで、目元がすっきりとした印象に。
範囲:
- 目尻の1/2のところからまぶたにグラデーションをのせる
- 45°ぐらい下向きにぼかしていく(やりすぎず、自然に仕上げる)
- 淡い色 → 優しく、ナチュラルな印象を与える
- 濃い色 → よりしっかりとした印象を演出し、目元を引き締める
リップメイク編ー点珠唇
点珠唇は、歴史的な研究と実践を通じて生まれたリップメイク技法です。古代中国の美学を現代に適応させ、特に小さくて可愛らしい唇を強調するスタイルが特徴です。


塗りたいリップを唇全体に薄く塗り、ベースを整えます。
リップブラシを使って、唇の内側にやや濃い色を内から外へグラデーションになるように塗ります。
上唇のMラインや下唇の中央にハイライトを軽くのせて、立体感を出します。
リップブラシを使い、唇の輪郭より少し内側からラインを描きます。
上唇の山部分を強調して、丸みを帯びた二山を作ります。
描いたラインの中央にリップを均一に塗って、自然な形に仕上げます
- Mライントーンアップ:このテクニックで仕上げたリップは、上品で色っぽい唇を作り、エレガントな印象を与えます。
- 小さめリップ:唇を小さく描くテクニックで、エッジィで強い印象を持たせることができます。
四.クリエティブな中国メイク
八雅メイク


二十四節気メイク




五.最後
美しいコスメを年が明けたら手に入れたい
濱野奈保子
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